Batard
バタールは、フランス語で“中間の”という意味です。
定かではありませんが、太めのフランスパン「ドゥリーヴル」と長めの「パリジャン」の
<中間の>と言うのが名前の由来だという説があります。
レストランでは、パリジャンか細長いバゲットが使われますが、
小振りなバタールは家庭にはぴったりなサイズです。
どういう訳かフランスのパン屋さんでは、あまりバタールを見かけませんが、
日本のパン屋さんでは、意外にバタールが多く売れます。
持ち帰りにもコンパクトで、その上太めなため、柔らかい部分が多く食べやすいからでしょうか。
バゲットは皮を食べるパンですが、さしずめバタールは中身を食べるフランスパンなのでしょう。
フランスパン入門編としては最適なパンです。オープンサンドにも向いています。
Baguette
「バゲットは 、パンの中で最も作るのが難しい!」。 私の師、ムッシュ.ビゴはよくいいます。
基本の材料は小麦粉、水、塩イーストのみ。シンプルなだけに毎日の気温や湿度などに影響され、
発酵や焼き加減にとても神経を使います。また作る人の性格まであらわれるといった具合。
パン屋さんの実力の見せ所です。
世界でもっともシンプルで、美味しく、個性的な味わいのパンとまでいわれる フランスパン。
フランスパンは英語の“フレンチ.ブレッド”から転じた日本での呼び方です。
代表格のバゲットはフランス語で“棒”の意味。
できる限りうすく、ぱりっとした皮、大小不揃いの気泡と光沢のある断面、口に入れると最後の方で
充分な発酵からくるコクが感じられるのが理想 。
今も昔も美味しいバゲットの条件は変わりません。